2012-10-20

黒川博行「アニーの冷たい朝」創元推理文庫(473)あー、面白かつた。途中で止められないよ。「疫病神」周辺の裏側で生きる人たちの小説も面白いが、やつぱ警察小説だな、オレが好きなのは。猟奇的な連続殺人で事件そのものは薄気味悪いが、後半、犯人と覚しき人物とヒロインが車で移動を始める辺りから真犯人が登場し、追ひつめる中年刑事との場面などはハードボイルド風で息をも付かせぬ緊迫感がある。ラストは短いカットの連続で、結末を迎へる。

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