2015-12-28

636.前立腺ガン 最善医療のすすめ

藤野邦夫・実業之日本社。全325頁中、該当する箇所、我が身に照らして参考になる部分はおしまひのほんの40頁足らず、これで税別1,500円は高いか安いか。少なくともこの先で待つてゐることを知ることはできたのだから、良しとしよう。根治治療が可能なケースを読み続けるのは半ば苦痛でもあつたから、Amazonから届いて読み始めたのは今月の7日で読みをへるのに20日も要したのは仕事が立て込んでゐただけではない。更にもう一冊、具体的な治療法を医師の立場から書いた本も購入したが、こちらも全190頁中、該当する箇所は20頁に充たない。拾ひ読みして心臓が痛くなるやうな記述を見て気が重くなり読み始める気になれない。ちよつと気晴らしをして、ちやんと向き合へるまで待たう。
因みに筆者は医師ではない。

2015-12-23

635.もひとつ・ま・く・ら

柳家小三治・講談社文庫。いやあ、また笑つてしまつた。アハハ〜クスクスまで。仕事でイヤなことがあつても、寝るときに枕元で読んでクスクスやつてるうちにそんなことは忘れて眠れるくらゐ面白い本でした。Amazonのレビューにもあつたけど、「笑子の墓」これはいい話ですね。挙げたら、これもこれもとなつてしまふけど、おしまひのはうの「バソコンはバカだ!!」にかういふところがありました。
パソコンはどうバカなのか。
「パソコンはね、言われたことしかわからない。」「われわれ人間はね、一を知って十を知る。」「パソコンは一を知ったら一しか知らない。言われたことしかわからない。」「あたしよりすぐれているとこはたった一つ。一度覚えたら忘れないってこと。」「つまりパソコンは知恵はないの。」「いくら物覚えがよくても知恵のない人はバカってんですよ。」
その通りですね。ここまで打ち込むあひだにどれだけ変換に梃子摺つたか。どうしてさういふ変換するかなあ、つて。候補の最初にこれが出るかい?の連続。でもまあ、これで打たないと記事が書けないんだから仕方がない。
因みに解説は小沢昭一でした。
※ 蛇足ながら、小三治師匠の喋りのおしまひのところに、よく対談なんかにある(笑)と書いてあるけど、(爆笑・拍手)といふのもあるので、どうもこれは客席の笑ひのやうです、紛らはしいんですが。