2015-03-15

おかしなことを聞くね

ローレンス・ブロック/田口俊樹・他訳ハヤカワ文庫「ローレンス・ブロック傑作集1おかしなことを聞くね」所収。2008年の3月に記事を書いてるので、そつちと重複しないやうにしよう。古着のジーンズは一体どうやつて仕入れるんだらう、ちやうど穿きなれた頃の馴染んだジーンズを売るのなんて不思議だといつも思つてゐたロバートが遭遇する、思ひもよらない出来事。前回、お気に入りで挙げた「我々は強盗である」、「動物収容所にて」、「無意味なことでも」、バーニィーもの「夜の泥棒のように」、マット・スカダ―もの「窓から外へ」と、ついつい読んでしまつた「食いついた魚」、「成功報酬」、「アッカーマン狩り」を読み返した。実に面白い短篇が多い。全部で18篇収録してあるうち、タイトル作を含め9篇読んだわけだが、どれも少しづづ面白さが違ふ。飽きさせない。バーニィーとスカダ―の長篇シリーズは読んでみたいと思つたけれども、まだ読んでない本がたくさんあるので、いまは控へるしかないね。機会があれば、集めてじつくり読みたいものだ。

2015-03-02

日本語八つ当たり

江國滋・新潮文庫(used)×2。たぶん単行本で購入し読んでゐる。といふのは小沢昭一の解説を読んだ記憶がないから。単行本のはうは見当たらないので、売つてしまつたのだらうか。ほぼ江國滋の側に立つてゐると思ふ。まあ、お嬢さんが書いた「冷静と情熱のあいだ」といふ題名を見たら、どう感じるのだらうか、とは思ふけど。