2005-12-31

そして最後に

20.植草甚一「植草甚一コラージュ日記1 東京1976年」平凡社 12-31了。1976年はちやうど20歳の年であり、これも一つの因縁かなあ、と思ふ。

2005-12-30

それから更にこんな本を読み、2005年と49才が終はるのだつた

10.森博嗣「すべてがFになる」講談社NOVELS(used)12-04了。始めの2頁くらゐのところで何度も挫折した。登場人物の名前が読み難くて頭に入らない。凝り過ぎだよ。
11.吾妻ひでお「失踪日記」イーストプレス 12-14了。どうしても読みたくて太田イオンの本屋で漸く手に入れた。
12.いしかわじゅん「鉄槌」角川文庫 12-16了。これも、さう。同じく太田イオンの喜久屋書店で発見。
13.北原保雄編「問題な日本語」大修館書店 12-18了。ずゐぶん売れてるみたいだが、似たやうなことを取り上げてる本は他にも沢山ある。これが売れる理由はテレビのお陰か。
14.業田良家「世直し源さん1〜3」竹書房文庫 12-21了。文真堂で立ち読みしてたら笑つてしまひ、取り敢へず「1」を買つて帰るも続きが読みたくて堪らず、次の日「2」「3」を購入。一気に読んだ。
15.笹倉明「遠い国からの殺人者」文春文庫(used)12-22了。「ジューゴー」の解釈が救ひかな。
16.野口恵子「かなり気がかりな日本語」集英社新書 12-23了。
17.後藤明生「笑坂」中公文庫(used)12-24了。10月頃から一篇づつゆつくりと読み続けてゐたもの。たうとう読み終へてしまつた。
18.中町信「目撃者」講談社NOVELS(used)12-28了。なんだかんだと言ひつつ今年は氏の本を8冊も読んだことになる。
19.喰代栄一(ほおじろえいいち)「なぜそれは起こるのか」サンマーク文庫 12-30了。ルパート・シェルドレイクの仮説をめぐつて書かれたもの。
以上。

2005-12-07

ほぼ一箇月が経ち、……あれから何を読んだかと言へば、

1.島田荘司「寝台特急『はやぶさ』1/60秒の壁」光文社文庫(used)11-05了。
2.綾辻行人「十角館の殺人」講談社文庫(used)11-06了。余計なことだが、「十角館」は「じゅっかくかん」ではなく、「じっかくかん」でせう。
3.島田荘司「北の夕鶴2/3の殺人」光文社文庫(used)11-08了。
4.綾辻行人「時計館の殺人」講談社NOVELS(used)11-10了。
5.笹倉明「新・雪国」廣済堂文庫(used)11-14了。
6.岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」角川ホラー文庫(used)11-19了。
7.内田康夫「後鳥羽伝説殺人事件」角川文庫(used)11-20了。
8.中島らも「人体模型の夜」集英社文庫(used)11-30了。
9.植草甚一「植草甚一自伝」植草甚一スクラップブック晶文社12-01了。読み終へて直ぐAmazonで売つてしまつた。

2005-11-05

なんでいまさら読書日記なのか、といふ事情

ゆふべ娘(7才)と風呂で話をしてゐて、どういふ流れでさうなつたのか思ひ出せないけれども、父ちやんは小学校の6年間に読んだ本は一冊だけだつたよ、といふ話をした。出版社は忘れたし、たぶんその本は実家にも残つてゐないだらうが、少年少女世界文学全集といふ風なシリーズで「三銃士」と「ああ無情」と「ペロー童話」とが入つてゐた。
これを聞いて娘は驚き、なんで本を読まなかつたの?本は面白いんだよ、と教へてくれた。
実はマンガばつかり読んでたからさ、とは言はなかつたし、その一冊だつて、きつと隅から隅まで全部読んではゐないよ、とは言へなかつた。
中学に入つても、3年になるまで、いはゆる文学作品は読んでない。少なくとも自ら買つた記憶もないし、図書館で借りた覚えもない。
万一借りてゐても、恐らく読んではゐない。借りなくちやいけない雰囲気があつたのだ。それに夏休みの宿題では、必ず読書感想文なんてものがあつたのだ。さういふ止むを得ない事情で借りたかもしれないが、読んではゐない。読んだフリだけ。その頃はマンガと絵(美術)にしか興味がなかつたんだよねえ。
唯一、(これは確か一年の時だ、いや違ふか)国語の教師から借りて読んだ「クレイジー・ドクターの回想」(なだいなだ著)だけは最初から最後まで読んだ覚えがある。
そんな状態だつたのが、中3のあの日から、オレは猛烈に本を読み始めることになるのだが、誰だつてそんなもんだよ。キッカケがなけりや、本なんか読まないよ。テレビや映画(ビデオやDVD)を見たり、マンガもあればインターネット、携帯電話、ゲーム、……面白いことは山ほどあるのに、なんで面倒臭い文字を読まなきやならないの?さう思ふのが普通だ。ただ、子どもにはキッカケを作るために絵本を買ふやうにしてるけど、……期待してるわけぢやない、オレがさうだつたし。
それで、なぜだらう、理由はよく解らないけど、読んだ本のこと書いて置かうと思つたのだ。20歳の時、読書録つていふノートを作つた。30になるまで続けた。10年間で500冊だつた。30になつた時、早く50になりたいと思つたものだ。で、もう直ぐ50になる。さて、死ぬまでにどれくらゐ、どんな本を読むのか記録しよう、と。