2010-12-30

佐々木雄二「自律訓練法」(366・used)。タイトルに赤字で「ストレスを簡単に解消!」とある。血圧が急に上がつたのも、ストレスが原因ではないか、と思つてゐる。具体的には特定できないけれども、そんな気がする。長い導入部(1/3くらゐ)から、実践篇へ。試して見る価値はあるかもね。続けて似たやうな本(林成之の本とか)を読んだのは、自分を変へたい、変りたいといふ気持ちがあるから。このままではいけないといふ思ひがある。自己閉塞状態に陥つてる気がしてならない。このまま定年になつて、老後を迎へ、死んでしまふのは堪らない、といふ思ひがある。

2010-12-27

小沼丹「黒いハンカチ」創元推理文庫(365・used)。面白かつた。名前だけは(井伏鱒二絡みで)知つてゐたけれども、作品を読んだのは初めて。「こぬま・たん」と思ひ込んでゐたが「おぬま・たん」が正しいさうだ。A女学院の女教師ニシ・アズマが主人公の連作短篇ミステリ。殺人事件もあるが、殆どが日常生活の中で起るちよつとした事件、犯罪だ。昭和三十二年四月から1年間雑誌に連載されたといふから、風俗は古めかしいが、内容はいまでも新鮮。状態もいいし、貴重なので。105円はお買ひ得だつたね。

2010-12-23

林成之「〈勝負脳〉の鍛え方」講談社現代新書(364)を続けて読んだ。この勝負脳といふ言葉に興味があつた。これで北島康介が金メダルを取つたといふ話を聞いたことがあるやうな気がする。「脳に悪い──」とほぼ同じやうな内容だが、こつちは第一章(P26)に書いてある「意識の二構成理論」=「外意識」と「内意識」についての本になる予定だつたといふ。これもまた後でゆつくり読み返さうか。蛇足ながら、P103-6行目「じつに当を得ていることがわかります。」は「的を射る、的を射ている」の誤りではないか。「まとをえている」→「当を得ている」でせうか。

2010-12-18

林成之「脳に悪い7つの習慣」幻冬舎新書(363)読了。タイトルに釣られて買つてしまつた。脳に悪い習慣とは①「興味がない」と物事を避ける②「嫌だ」「疲れた」と愚痴を言ふ③言はれたことをコツコツやる④常に効率を考へてゐる⑤やりたくないのに我慢してやる⑥スポーツや絵等の趣味がない⑦滅多に人を褒めない、の7つ。脳神経細胞が本能として持つものは「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」の3つだといふ。そこからいろいろな、脳神経外科医としての経験(これが非常に興味深い)を含めた例を引いて説明してゐる。要は脳に変なクセや習慣をつけるな、といふこと。本文中に「だいたいわかった」ではいけない、と書いてあつたから、もう一度読むことにしよう。