2010-12-30
2010-12-27
2010-12-23
2010-12-18
林成之「脳に悪い7つの習慣」幻冬舎新書(363)読了。タイトルに釣られて買つてしまつた。脳に悪い習慣とは①「興味がない」と物事を避ける②「嫌だ」「疲れた」と愚痴を言ふ③言はれたことをコツコツやる④常に効率を考へてゐる⑤やりたくないのに我慢してやる⑥スポーツや絵等の趣味がない⑦滅多に人を褒めない、の7つ。脳神経細胞が本能として持つものは「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」の3つだといふ。そこからいろいろな、脳神経外科医としての経験(これが非常に興味深い)を含めた例を引いて説明してゐる。要は脳に変なクセや習慣をつけるな、といふこと。本文中に「だいたいわかった」ではいけない、と書いてあつたから、もう一度読むことにしよう。
2010-11-29
2010-11-26
2010-11-24
唐沢なをき「漫画家超残酷物語」小学館(334・used)読む。面白いところもある。けど、いつでも読み返せるやうに手元に置きたいといふほどではない。最後に触れてゐるが、「漫画家残酷物語」といふのが永島慎二に既にある。読んだやうな気もするが自信がない。永島慎二は好きな漫画家だつた。描く絵が好きな漫画家だつた。フーテンとか、さうだ、柔道一直線だ。いまもむかしも、あんまりメジャーでない人が好きだから、ほかには石川球太(狼王ロボ)とか、園田光慶(怪獣王子)とか真崎守とか。あと平仮名の苗字の人で、園田光慶みたいな絵を描く人がゐたんだけど、名前が出て来ない。──話が逸れたが、唐沢なをきの絵も好きなタイプの絵だ。ちよつと古い、むかし風の線とか、コマとかがある。意図的なのかな。中身は昭和の初めの私小説のやうな印象。私漫画ではないただらうが、印象が葛西善蔵とか破滅型の私小説みたいに暗い。のにギャグ漫画。滅茶苦茶な人物名と強引な展開。第1話を読んで、その続きで一冊になつてる思ひ込んで買つたのだが、違つた。それがちよつと残念。
2010-11-21
2010-11-15
斎藤美奈子「文壇アイドル論」文春文庫(332・used)を読んだ。読んだことがあるやうな気がしてゐたが、'08/12月に「文学的商品学」といふのを読んでゐた。80年代〜90年代にかけての文壇アイドル(村上春樹、俵万智、吉本ばなな、林真理子、上野千鶴子、立花隆、村上龍、田中康夫)について書いてある。「はじめに」で自身が言ふやうに「作家論論」ですね。取り上げてゐる作家で読んだことがあるのは村上春樹(羊をめぐる冒険)と立花隆(同時代を撃つ)だけだつた。つまりオレは80年代〜90年代──20代半ばから40代半ばまでにあたる──にかけてその時代を代表する作家を読まないで過ごしたといふことなのだらう。まあ、面白く読んだ。
2010-11-11
2010-10-31
2010-10-25
2010-10-23
山田真哉「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」光文社新書(328・used)。5年くらゐまへにベストセラーになつた。当時は買ふ気にも読む気にもならなかつたが、105円で見た目もよければ読んでみるかと思ふ。ケチだね。さう、ケチなのは大事だといふ話。ではなく、会計についての本なのだが、プロローグP4で「会計は」「やさしく教えることが出来るような学問ではない」と書かれてゐて、ちよつと引つ掛かつた。会計つてのは実務、技術ではないのか。学問といふのはさあ、進化する、といふか進歩すると言ふか、真実を追究するといふか。会計学といふのか知らないが、実務だよなあ、どうみても。──それにしても数字に強い弱いはあるね。P185からは特に面白かつた。統計の誤摩化し、と言つちやあ悪いが、本質が見えなくなるのは確かだよ。特殊な統計の仕方とか。タバコがいい例だらうけど。いづれにしてもこれがベストセラー。これはまあまあ面白く読んだけど、バカの壁とか、国家の品格だか、遅ればせながら読んだけれども殆ど陸でもない話。ただの時間つぶし。ミステリーのはうがマシだな。驚きも意外性もない。
2010-10-22
林博史「頭のリズム・体のリズム」ごま書房GOMABOOKS(327・used)。サーカディアン・リズムを中心に人間の持つ複数のリズムについての話。1日単位であつたり、月単位だつたり、年単位だつたり。1日のうちでも昼と夜であつたり、そのリズムの内容によつて周期は様々だ。自律神経の働き、交感神経と副交感神経の役割や入れ替りの時間帯、睡眠についても面白かつた。特に染色体のテロミアについて。ここが寿命を司つてゐるといふ話。ほかにも、年を取ると時間が早く過ぎると感じるのはなぜか。サーカディアン・リズムは24時間よりも少し長い25時間周期だが、その周期が加齢によつて短くなつて行くせゐなんださうだ。なるほど。ここにあるのは実証科学的な報告であつて、現象から推理された法則を実験その他で証明できたもの、と言へる。つまり、今後の研究で、更に解明されたり、ひつくり返されたりするものもないとは言へない、といふこと。まだ始まつたばかり。でも興味深いね。
2010-10-10
山本英夫「1(イチ)」小学館YSコミックス(324・used)を読んだ。山本英夫は「モムンクルス」といふのを書いてゐるんだよね。それがBookOffで眺めてると、たまに目に入る。ホムンクルスといふ言葉、名前は鋼の錬金術師に出て来る。なので気になつてた漫画家。1巻ものが2冊あつたので買つてみた。高校生の話で、ケンカもの。弱虫みたいに見えるヤツが実は強くて、最後には宿敵を倒すといふカンフー映画的に展開する。絵が不思議で、正面で見る顔と僅かに下から見上げるやうにして見る七三くらいの横顔(真横ぢやない)の目鼻口の配置が向いてる側に寄つてゐる感じになる。つまり向いてないはうに余白といふか、頰と顎が広くなる傾向がある。なので、正面顔の次のコマにそれが出て来ると一瞬誰の顔がわからないことが何度かあつた。面白かつたし、絵も上手いんだけど、さういふ癖といふか、意図的なのか、ある人。→なんと、この続篇なのか「殺し屋1」(殺し屋イチ)といふのがあつて、それはもう容赦なしのグロさ、だ。2010.10.20
2010-10-05
2010-09-29
神坂次郎の「サムライたちの小遣帳」新潮文庫(322・used)を読む。あまり期待はしてなかつたのだが、たくさんのエピソードが書かれてゐて、買つた日に読み始め、止められなくなつてしまつた。侮れない。さすが南方熊楠の伝記を書く人だ。ちやうど休みだつたので、昼過ぎからゆふがたまで読み耽り、あいにく雨だつたからあと4篇を残して、つまり80篇を一気に読んでしまつた。その殆どが日本の歴史にまつはるエピソード。面白い話は幾つもあるが、とりわけ気に入つたのは遊女秋篠の話(P185)。惚れた男の仇討ちで、あはや返り討ちかと思はれたそのとき、助太刀したのが男装の秋篠。思はず鳥肌が立つた。それともう一つ。林少尉の死(P271)。敗戦の翌日深夜、水戸航空通信師団の青年将校が徹底抗戦を叫んで蹶起するも、鎮圧され、林少尉は死ぬ。23歳。大宅壮一編「日本の一番長い日」とその映画を思ひ出した。宮城で拳銃を顳顬に当てて自決するのは黒沢年男だつた。切腹する阿南陸軍大将を演じたのは三船敏郎だつた。表裏原田甲斐(P266)も面白かつた。伊達騒動と原田甲斐について知りたい、読みたい。長く悪人扱ひされてゐた原田甲斐の再評価のきつかけを作つたのが「言海」「大言海の編纂者大槻文彦博士だといふのも興味深い。ときどき思ひ出してはペラペラと拾ひ読みするのに良い本。
2010-09-02
2010-08-30
娘に「読んでみる?」と勧められて「ねずみの騎士デスペローの物語」ケイト・ディカミロ/子安亜弥訳(320)を読んだ。図書館から借りた本なので、学校が始まつたら返すといふので日がない。きのふから読み始め、どうにか読み終へた。作者がときどき顔を出して読者に語りかける形式。読み始めたときは「建具職人の千太郎」のはうが面白かつたな、と娘に言つたものだが、やや尻細りではあるものの、どうしてなかなか。デスペローとは、母親が絶望despairの意味で付けた名前。この母親、デスペローが人間と接した罪を問はれ、地下牢へ連れて行かれるとき「さやうなら」と言ふ。P68で作者はあなたがお母さんから聞きたい言葉は「さやうなら」ではなく、「かはりに私を連れて行つて」ではないか、と問ふ。このお母さんの名はアントワネット、お姫さまはピー(と、やや素つ気ない)、デスペローと対決するドブネズミがキアロスキューロ(光と闇を組み合わせて表現することの意味で絵で使ふ言葉ださうだが、スペルがわからないので調べられない)、片耳のない年寄りのドブネズミがボッティチェリ!
2010-08-29
2010-08-19
2010-08-13
2010-08-09
2010-08-03
2010-07-30
漸く、櫻井よしこ「「眞相箱」の呪縛を解く」小学館文庫(314)を読了。敗戦後、GHQが3年間にわたり日本人に対して行なつた情報操作ラジオ番組「眞相箱」をめぐるノンフィクション。軍事作戦についてのページが長いので手間取つてしまつた。アメリカが正しく、日本の帝国主義は悪だ、といふ「常識」は、実は洗脳されてゐたのだ。真珠湾攻撃もさう、南京大虐殺もさう。戦争を集結するために原爆投下は仕方なかつた、なんてことは大嘘だし、東条英機が戦争を始めたなんてことも出鱈目だつた。メディアの流す「常識」は一度疑つたはうがいい。P370当時、朝日新聞の編集局長だつた細川隆元(日曜の朝だつたかなあ、もう一人の爺さんと言ひたい放題だつたテレビ番組があつた気がする)は自著で、終戦の5日前に政府情報局総裁の声明で戦局は最悪の状態だと知りながら、新聞報道せず、徒らに戦意を煽る記事を書きつづけたといふ。かういふ連中がゐたんぢやあ、マスコミなんて信じられない。新聞は特に要注意。
2010-07-19
読み始めたらやめられなくて最後まで読んでしまつたのは、野口恵子「かなり気がかりな日本語」(×2)。05.12.23に読んでるが、まつたくコメントをしてゐないので、ちよつと書かう。最近の店員が言ふ「◯◯円から預かる」は一応取り上げてるが、それ以上は触れてない。そして「やまびこ挨拶」。著者が教へる大学の学生にも不評であるにもかかはらず、止める気配すらない。どういふ調査をしてゐるのか。恐らく、多少評判が悪くても、苦情になることは避けたいといふことなんだらう。返事もしない、なら先に言はせてしまへ、と。オレの行く某古書チェーンではよく聞く。P70「〜で」の誤用も面白い。「作家で歌手の、」なんて新聞には頻繁に出て来る。まあ、新聞なんていふメディアは全く信用ならない存在だが。それから敬意の表現の過剰。「始めさせていただきます」は確かに聞くが、オレは言へない。変だもの。来週と翌週の違ひも、なんとなく使ひ分けてゐるが、かういふ言葉の使ひ方はきつと学校で習つてゐるのだらう。或はまはりが、それはをかしいと教へてくれた、とか。今は誰もどこでも教へなくなつたから、大人のせゐだ、と著者は言ふ。「逆にある意味、基本的には」さうなんだらう。
2010-07-12
2010-07-03
2010-06-27
2010-06-17
まへもつて説明すると、毎晩ではないけれども、寝るときに布団の中で本を読むことがある。主にコミックなんだけど、小説のこともある。一昨日、なににしようか選んでゐて、なんとなく中町信を読む気になつた。結局「田沢湖殺人事件」(×2)にしたが、特別な理由はない。きのふは時間を見て続きを読み進め、布団の中で読み終つた。が、終盤の記憶がはつきりしなかつたから、けふ昼休みに読み直した。このブログでも06.03.26付で書いてゐる。今回のはうが面白く読めた。やつぱりピンク電話は出来過ぎだけど、今度は堂上の視点で書かれた第二部「密室の過去/第六章浪風理太郎/3」。この時点で堂上がタンちやんは誰か疑問視するのは誤読を誘導してる。が、まあ、なかなかの作品だと思ふ。因みにけふは中町氏の一周忌であつた。
2010-06-15
2010-06-06
2010-06-04
2010-06-03
2010-05-28
2010-05-26
2010-05-20
古谷実「わにとかげぎす」講談社ヤンマガKC全4巻(295〜298・used)。これも第4巻がなかなか手に入らなくて、「20世紀少年」以上にイライラした。だつて3巻まで読んでて、面白くて堪らず、ああ、最後はどうなるんだらう、といふ状態でのラスト第4巻だから。そもそも変な題名だなあ、と思つてパラパラめくり、その場で揃つてた3冊購入したワケだ。古谷実の名前は知らなかつたけど、「稲中卓球部」といふ漫画の題名は知つてた。取り敢へず読んでみるか、が大当たりだつた。絵も、線がいい。好きだなあ。非常によい。タイトルの意味は、熱帯~亜熱帯海域に広く分布する深海魚の名前であり、深海魚の中でもとくに自力で発光する機能をもつといふ。wikipediaで調べると、古谷は望月峯太郎のファンだと出てゐた。望月もいいが、古谷もいい。ほかのも読みたい。
2010-05-17
浦沢直樹の「20世紀少年」小学館ビッグコミックス全22巻、続けて「21世紀少年」上・下(271〜294・used)を読んだ。映画化の話を知るまへから、読んでみようかと思つてゐた。タイトルがT-Rexだし。105円で売つてるのしか買はなかつたから、集めるのに手間取つた。面白いんだけど、尻つぼみ。ともだちの凄さはなんだ?なぜ、そんなに力があるのか伝はらない。逆にそれほど、西暦をなくせるくらゐなら、国連軍になにができるのか。ともだちが誰か、といふ謎で引つぱるけれども、登場した頃は顔を隠してはゐない、読者に見せなかつただけだ。始まつてすぐ、ともだちのマークをケンヂが思ひ出せない理由がわからん。当時の仲間についても同じ。作りすぎ。引つ張りすぎ。半分くらゐに凝縮したら、もつとインパクトが強かつたのではないか。細かいところで気になる事がたくさんある。もう一度読み返さう。
2010-05-04
原作は工藤かずや。絵は池上遼一。「舞MAI」少年サンデーコミックス全6巻(265〜270・used)を読んだ。この2人の組みあはせは「信長」もさうだが、こつちは最終巻(8巻)が手に入らなくて始められない。全部揃つてると思つてレジで金額を聞いたら7冊しかないことに気がついた。同じ轍を踏まないやために「舞MAI」は全巻セットをAmazonで購入。昭和60年から61年に掛けて週刊少年サンデーに連載されたもの。実を言ふと、Sparksについてwikipediaで調べたことがあつて、その中でティム・バートン監督で、これを映画にしようとしてた時期があつた、といふ話を知り、興味をもつた。早速、Amazonで検索したら絶版。復刻した1サイズ小さい3冊本なら新刊で買へるのだが、最初に本になつた状態で読みたかつたので、中古全巻揃ひを敢て購入。ヤケは仕方ないが、目立つた汚れや折れ、書き込みもないので、状態はまあまあ良好。サイキック少女もの。世界を操る裏の組織と地球の重力の450倍といふエネルギーを持つ少女久住舞の戦ひ。面白かつた。池上遼一の絵はさすがに巧い。
2010-05-01
2010-04-29
なんとなく望月峯太郎の「鮫肌男と桃尻女」を読み返した。ここ2年くらゐのあひだ、コミックを気まぐれに買ひすぎてる気がして、少し整理しようと思つて、金云々ではなく、場所を取る。から、読み返す気がないものは既にBookOff行き。先週、「座敷女」も読み返したら、面白かつたし、これは2007年の1月に読んでる。そのときは、あんまりなあ、だつた。手慣れた感じで、才能に寄りかかつてるやうで、ちよつとなあ、だつたのに、読み返したら、……面白い。たつた3年で、どうしてこんなに受け取りかたが違ふんだらう。絵はもともと好きなタイプの絵だし、これ、もしかしたら映画になつてるかな。若い監督が撮りたくなる感じの話だ。←1999年に映画になつてた(wikipedia検索)。
2010-04-26
2010-04-18
2010-04-14
2010-04-11
スティーヴン・キング/深町眞理子訳「シャイニング」上下・文春文庫(260.261・used)を読み終へた。キューブリックの映画とは全然違ふといふ話は以前hiko8さんから聞いてゐたが、なるほど確かに違ふ。映画が気に入らなくて自ら脚本を書いたテレビシリーズ(全3回)といふのを見たことがあるんだけど、そつちのはうが近いのは当たり前だらうが、それでもずゐぶん省略してる。といふのも、原作はものすごく書き込まれてゐるからだ。クーンツもさうだけど、キングの場合は心理といふか、内面まで克明に書き込んでる。読みながら、トランスはまるでオレぢやないか、と思つた。軽井沢がもつと寒くて雪深く孤立してゐたら、どうなつてゐたことか。ダニーの不思議な能力のはうに注意が行つてしまふが、実は幽霊屋敷の話なんだね。
蛇足ながら、こんなホテル火災の原因を作つた家族、管理人に対して賠償責任とか、さういふ話はないんだらうか。その辺が心配、よけいなことなんだけど。(2010.04.13)
蛇足ながら、こんなホテル火災の原因を作つた家族、管理人に対して賠償責任とか、さういふ話はないんだらうか。その辺が心配、よけいなことなんだけど。(2010.04.13)
2010-03-28
ディーン・クーンツ/松本剛史訳「ミスター・マーダー」上下・文春文庫(258.259・used)。途中でやめられなくなる。例へば、ハリウッド映画のSFホラーのやうな世界。それは「ライトニング」にも「ストレンジャーズ」にも言へる。大掛かりで、非日常的な──映画の世界ではタイム・スリップも宇宙船もクローン人間もあたりまへだが小説では未だにSF的だと一段低く見られる傾向がある──仕掛けが隠され、反体制的な立場に立たされた主人公が多くの犠牲を払ひつつも辛くも逃げ切り、ラストはハッピー・エンド。武器や情報機器、科学や医学などの新しいデータ(こつちが知らないだけ)が溢れ、家具やインテリアの知識も豊富だし、描写も細かい、呆れるほどに。スティーヴン・キングと比べられることがあるやうだが、キングとは書き方が違ふ気がする。いま「シャイニング」を読み始めてゐるのだが、細かさの質が違ふやうに思ふ。クーンツはやや理屈つぽい感じ。
2010-03-11
2010-03-08
2010-02-18
2010-02-15
年に1回くらゐのペースで、けふから本格的に英語の勉強を始めるぞ、と意気込む時期があつて、さういふときに買つた本が幾つかあるのだが、これもそのひとつ。行方昭夫「英語の発想がよくわかる表現50」岩波ジュニア新書(251)。なぜこれを選んだのか。ジュニア向けならスラスラだらう、と考へた。それと、これを買ふまへに読んだモームの「サミング・アップ」の翻訳がこの人だつたので、どんなことを書いてるんだらう、といふ興味もあつた。エピソードは面白い。吉田健一の話も出てきたし、ベッカムやツィギーのコックニー訛りの話も。エッセイを読むやうな気分で読み進んでゐたら、最後の章(Ⅴさらに意欲のある人のために)の頭でいきなり、「さて、みなさん、Ⅳまでしっかり身につきましたか。50の例文は完全に覚えましたか。追加の例文も暗記はしていなくとも、完全に理解していますか。」だと。どのくらゐの日数を掛けて本を読む人たちを想定してゐるのか。新書なら大体200頁程度だから2日くらゐでせう。せめて3日。3日で、新書で、そこまで期待するのはどうだらう。受験参考書ぢやないんだし。その気がなければ、先へ行けない、そこで終はり、つてことですかい?かまはず進んで読了したけど。
2010-02-03
2010-01-30
2010-01-25
2010-01-24
2010-01-22
2010-01-17
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