2010-02-18

小説以外のもので、すぐに読めるもの。──で、高千穂遥「自転車で痩せた人」生活人新書=NHK出版(252・used)を読んだ。最近は走つても代謝が悪くて体脂肪が落ちにくい。なにかほかのことも始めようかと思つていたので目についたのだらう。でもまあ、そこそこに面白く読めたし、自転車もいいかな、と考へた。

2010-02-15

年に1回くらゐのペースで、けふから本格的に英語の勉強を始めるぞ、と意気込む時期があつて、さういふときに買つた本が幾つかあるのだが、これもそのひとつ。行方昭夫「英語の発想がよくわかる表現50」岩波ジュニア新書(251)。なぜこれを選んだのか。ジュニア向けならスラスラだらう、と考へた。それと、これを買ふまへに読んだモームの「サミング・アップ」の翻訳がこの人だつたので、どんなことを書いてるんだらう、といふ興味もあつた。エピソードは面白い。吉田健一の話も出てきたし、ベッカムやツィギーのコックニー訛りの話も。エッセイを読むやうな気分で読み進んでゐたら、最後の章(Ⅴさらに意欲のある人のために)の頭でいきなり、「さて、みなさん、Ⅳまでしっかり身につきましたか。50の例文は完全に覚えましたか。追加の例文も暗記はしていなくとも、完全に理解していますか。」だと。どのくらゐの日数を掛けて本を読む人たちを想定してゐるのか。新書なら大体200頁程度だから2日くらゐでせう。せめて3日。3日で、新書で、そこまで期待するのはどうだらう。受験参考書ぢやないんだし。その気がなければ、先へ行けない、そこで終はり、つてことですかい?かまはず進んで読了したけど。

2010-02-03

いまのところハズレが1冊もない、黒川博行の「切断」創元推理文庫(250・used)を読んだ。もとは新潮社から単行本、新潮文庫にも入つてゐたといふ。また解説によれば単行本と文庫の結末が違ふさうで引用してある。どつちを選ぶかは好みだらう。解決したと言つていいのかどうか。かういふ犯罪小説、暴力団がらみの世界よりも、黒マメコンビの警察小説がいいなあ。