2010-02-15

年に1回くらゐのペースで、けふから本格的に英語の勉強を始めるぞ、と意気込む時期があつて、さういふときに買つた本が幾つかあるのだが、これもそのひとつ。行方昭夫「英語の発想がよくわかる表現50」岩波ジュニア新書(251)。なぜこれを選んだのか。ジュニア向けならスラスラだらう、と考へた。それと、これを買ふまへに読んだモームの「サミング・アップ」の翻訳がこの人だつたので、どんなことを書いてるんだらう、といふ興味もあつた。エピソードは面白い。吉田健一の話も出てきたし、ベッカムやツィギーのコックニー訛りの話も。エッセイを読むやうな気分で読み進んでゐたら、最後の章(Ⅴさらに意欲のある人のために)の頭でいきなり、「さて、みなさん、Ⅳまでしっかり身につきましたか。50の例文は完全に覚えましたか。追加の例文も暗記はしていなくとも、完全に理解していますか。」だと。どのくらゐの日数を掛けて本を読む人たちを想定してゐるのか。新書なら大体200頁程度だから2日くらゐでせう。せめて3日。3日で、新書で、そこまで期待するのはどうだらう。受験参考書ぢやないんだし。その気がなければ、先へ行けない、そこで終はり、つてことですかい?かまはず進んで読了したけど。

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