2012-09-20

古今亭志ん朝「もう一席うかがいます」河出書房新社(464・邑楽町図書館)「世の中ついでに生きてたい」と同じく対談集。志ん生絡みの話がたくさん語られる。朝太の頃、近藤日出造との対談から始まる。ほかに佐藤陽子、山田洋次、安達瞳子、手塚治虫、太地喜和子、檀ふみ、野末陳平、山川静夫、寺田農、金原亭馬治(十一代目馬生)、村松友視。なんと言つても太地喜和子との対談がいい。色つぽくて、しかもかはいさがある。と山川静夫との対談で東京で関西弁は聞きたくないといふ話。確かに方言はさうだ、その土地で聞くのがいい。オレも20歳の頃に青森へ行つたとき、電車の中で青森弁で喋る女子高生を見て、いいなあ、と感じた。女子高生だつたからかも知れないが。──が、では東京弁はどうなんだらう。また逆に関西にとつてそこで聞く東京弁、標準語といふものは違和感がないのだらうか。
PS.「世の中ついでに生きてたい」の対談相手は、山藤章二、十代目馬生・結城昌治、池波正太郎、池田弥三郎、結城昌治、中村勘九郎、荻野アンナ、江國滋、中村江里子、林家こぶ平(現・正蔵)でした。