2017-08-15

691.9割の医者はがんを誤解している!

岡本裕・飛鳥新社(used)。まへに同じ著者の「9割の病気は自分で治せる」といふのを読んで、これは一度読み返したし、いまでもときどき拾ひ読みする。要するにオレは自己治癒力で病状を少しでも改善したいと思つてゐるからだ。だからホメオパシーにも興味があるのだが、ホメオパシーにはまだ疑問と言ふか、納得できないところがある。それでワイルの本を読み始めてゐたのだが、Amazonのお薦めか何かでこの本が挙げられてゐたので中古で買つて読んだ。
「食べて動けて眠れれば、人は死なない」と帯の裏に書いてある。確かにさうなんだらう。癌そのもので人は死なない、と他の本にも書いてあつたし、癌が原因で他の臓器に夥しい支障が出て死に至るといふ経緯らしい。
内容ではなく、書き方についてコメントすると、筆者が関はつてゐるe-クリニックの宣伝めいた記述が目立つこと、生還者の例を挙げた部分は重複が多くないか。
結局、自己治癒力を上げるためには、これまでの生活習慣を変へろ、考へ方を変へろ、といふことになるんだが、生活習慣の何が、考へ方の何が原因で癌が発病したのかは本人にはまるで判らない。つまり、肝心のところは判らない。人それぞれ、だから。癌にも種類があるから。
かういふ風にしませう、といふ例は挙げられてゐる(例へば、いい人をやめる・自己中になる・他人に振り回されない・自立する・環境を変へる・毎チームを作る、など)。けれども、仕事をしてゐれば出来ること、出来ないことはあるワケで、気持ちの持ち方としてなら実行可能だといふ程度だね。読んで少しは精神的に楽になつたけど。