2012-10-13

室生犀星「或る少女の死まで他二篇」岩波文庫(469)なんで室生犀星の本を買つたのだらう。漱石の「猫」と一緒にamazonで取り寄せたのだ。「猫」は新潮文庫で読んだのだが、活字が小さいのと文字が薄れて読み難いのだ。持つてゐる文庫の中にはさういふ読み難くくなつてしまつたものが増えてきた。でもこれはもともと読んだことなどない本だ。買つた経緯は兎も角、収められた「幼年時代」「性に目覚める頃」はよかつた。表題の「或る少女の死まで」は逆に余り感心しなかつた。作為が感じられた。それと言葉遣ひが独特である。

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