2009-10-26

岡嶋二人の「ちょっと探偵してみませんか」講談社文庫(227・used)を読む。25の短いミステリ集で、読み手が推理して、南伸坊の証拠品のイラストが入り、作者の正解が出てゐるといふ形式。5分間ミステリだつたか、さういふクイズ、パズルに近いやうなものは本屋でもよく見かける。鮎川哲也にも「ヴィーナスの心臓」や「貨客船殺人事件」があるし、文春文庫にも16人の作家が書いた犯人あての推理短篇を集めた「ホシは誰だ?」といふのもある。岡嶋氏の作品はたぶんこのブログを始めてからでも「チョコレートゲーム」を読んだし、だいぶまへ、さうだなあ、岡嶋二人がコンビを解消した頃?する頃?何冊か続けて読んでゐるのだが、ハズレの少ない人で、この25篇のミステリも旨いものをちよつとづつ食べるやうな、そんな楽しい本だつた。

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