2006-04-25

20.十四年目の復讐

中町信・講談社NOVELS(used)
新たにAmazon経由で手に入れたものの一つ。近場では氏の作品が手に入らなくなつて来た。実に800枚超の長い小説だけど、それほど苦もなく読み通すことが出来る。例へば休みの日で、まはりの人たちが寛大、もしくは無関心であれば一日で読める。いま目の前で推理されてることを中心に書くといふ、得意のパターンで、これが意外と病み付きになるのだが、殊に展開の中心が会話なのも相変はらずだ。2つのシリーズの主人公である和南城健と山内鬼一が登場し協力して事件を解決する。ダイイング・メッセージものは苦手、と言ふよりあんまり好まない。これにも出て来るが、十四年前の遺書の読み解きは強引だよ。「こしが」のはうは面白いけどね。

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