2011-07-16

都筑道夫の「夜のオルフェウス」を読み返した。とつぜん、どうしても読みたくなつたのだ。これはhiko8さんから教はつた傑作短篇で、オレも読んでゐたのに、その面白さを読み落としてゐたものだ。
これはいいねえ。もしも、オレに映画を撮るチャンスがあつたら、ぜひ映像にしてみたいと思ふものの一つだ。
それからもう一つ、映像にしてみたいもの、──結城昌治の「あるフィルムの背景」。これは文句なしの傑作で、これをモノクロで撮りたいと思つてゐる。今回結城昌治の同名タイトルの短篇集を読み返して「私に触らないで」も面白かつた。これは落語好きな(特に志ん生好きな)氏らしい一種の「湯屋番」風の独り言が読める。

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