2009-08-22

こないだ、──でも、さう、お盆まへだ、休みの日に太田のBookman's Academyで見つけた新潮選書の──しかし、後でアピタとか文真堂とかで探さうとしても題名がはつきり思ひ出せなくて困つた──網野善彦の本がどうしても読みたくて、一度は太田イオンの贔屓の喜久屋書店で──さすが置いてあつた!──見つけたのだが、ちよつと表紙が汚れてたので店員に他には在庫がないか聞いたら注文することになる、といふ返事だつたから、いつかまた太田のBookman's Academyに行く機会があつたら買はうと思つてゐた「歴史を考えるヒント」(213)を17日に手に入れ、けふ読み終へた。まだまだたくさん知りたいことがあり、それには当然たくさん勉強しなくてはならないことがあり、そのためには、かうした本が必要なのだよ。興味を持てる本。ふむふむ、面白さうぢやないか、と思へる本が、さ。日本が「日本」と名乗つたのはいつからか。網野善彦なら当然触れなくてはならない、触れるであらう「百姓」とは誰か。いまと全く違ふ言葉の意味や使ひかたには驚くし、さうした言葉の理解のうへにたつて歴史の読み解きがある、といふ意見は寧ろ、その入り口でもいいから義務教育のうちに知つてゐたら、歴史に興味を持つ子どもはきつと増えるに違ひない。歴史に限らず、数学も物理も、美術も音楽も、オレが苦手だつた体育でさへも、興味を持てなくなるのは教へかたに問題があるんだ、と、つくづくさう思ふ。教師個人の場合もあるだらうし、学校全体、教育委員会、教育指導要領、文部科学省が、実はなんにもわかつてない、と言ふか、子どもだつたことを忘れちまふタイプの大人なんだらうな。

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