2017-05-27

689.赤めだか

立川談春・扶桑社(吉岡町図書館)。(以下、「師匠」省略。)談春の噺は実は一度も聞いたことがない。テレビドラマになつてたと思う。談志がビートたけし、談春は嵐の二宮君だつたと思ふ。途中から見たような気がする。連続ものだったのか、一話限りだったのかも定かでない。
例によつて、談志の弟子が書いたものは、みーんな談志愛に満ちてゐる。談四楼も、志の輔もさうだつた。最後の章で、談志が小さんの没後語つた言葉が書いてあつて、葬式に出なかったことについて「葬式、つまり儀式を優先する生き方を是とする心情はオレの中にはないんです。そんなことはどっちでもいい。……何故なら、オレの心の中には、いつも小さんがいるからだ。」ちょっとウルウルきた。
蛇足ながら、最初は志ん朝のはうが好きでした。あるとき偶然、談志の「二階ぞめき」をテレビで見て圧倒された。以来、志ん朝と並んで贔屓の噺家さんになつた。

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