2014-11-27

ドキュメント狭山事件

佐木隆三・文春文庫(×2)。最近、狭山事件に関する展示を見る機会があつた。それで読み返した。購入が1982.10.08、直ぐに読んだと思ふので、実に32年振り。犯人ではないといふ根拠は見つからないけれども、犯人だとする理由も見つからない。ネット上で幾つか興味深いデータも公表されてゐる。脅迫状の筆跡と石川被告の筆跡を比較して似てゐると いふものもある。確かに似てゐる字もある。が、いづれにしても自白によつて発見されたといふ三大物証①カバン②万年筆③腕時計が実に胡散臭い。逮捕後間もなく証言してゐる三人の共犯説、脅迫状は石川被告が書いて実行犯は他の二人だといふ話がなんとなく信憑性があるやうにも思へるのだが。P44、死体発見当時の警察発表にある「犯人は四十〜五十歳くらいで土地の者、被害者と顔見知りの可能性が強い」といふのは、一体どんな根拠があつたのだらう。

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