2014-11-15

586.絶対安全剃刀

高野文子・白泉社。去年の2月末に購入し、漸く読みをへた。買つて直ぐに読み始めたワケではないが、少なくとも半年くらゐは読みかけたまま、ほかの読みかけと一緒に積んでゐたと思ふ。まへに読んだ「棒がいっぽん」と比べると、文芸的といふか、詩的といふか、「ガロ」風の、例へば永島慎二、真崎守とかを連想させるところが、ちよつと引いてしまつた。絵は巧いよねえ。表題作よりも「玄関」がいい。余計な ことで、「いこいの宿」のP147、オジがドアを開ける、引いて開けるのだが、下の次のコマでは押して開けてゐるやうに見える。些細な事で自分でも厭になるが、気になる。

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