2013-08-12

542.日本語の古典

山口仲美・岩波新書(used)。amazonで購入。古本だけど状態はよかつた。日本の古典30作品を「日本語から見た古典」(プロローグより)として紹介してゐる。そこそこに面白く読めた。竹取物語のかぐや姫が実は月の世界で罪を犯し人間界へ送られて来たといふ話は高校の授業で習つたやうな気がする。特に読んでみたいとおもつたのは、枕草子と方丈記、徒然草、そして雨月物語。雨月物語は後藤明生の現代語訳を手に入れたので、いづれ読むつもり。P100の終りから3行目、中程に「なんと的のど真ん中に」とある。筆者は静岡の生まれと奥附に書かれてゐて、文学博士であり、現在明治大学国際日本語学部の教授ださうだが、「ど真ん中」はないでせう。(因みに浅草生まれの久保田万太郎の小説に「道のど真ん中」とあるさうだが、それで「ど真ん中」が東京言葉といふことの証左にはならないでせう。その頃から既に東京でも使ふ人がゐたといふことだらうね。)

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