2013-07-07

541.癒す心、治る力

アンドルー・ワイル/上野圭一訳・角川文庫
amazonから届いたのが'13.5.27で、 それから(尤も「シンプル・プラン」を1週間くらいまへから読み始めてゐた)すぐさま読み始めたワケだが、やつぱり1箇月以上かかつてしまつた。なんでワイルを読まうと思つたのか。そもそもの理由は非常に個人的なことなので書かない。
ニューエイジサイエンスと呼ばれるものが、70年代に流行つたのださうだ(このことも既に何度か触れてゐるので今後は敢てニューエイジサイエンス云々は書かない)。しかし、当時はまつたく知らなくて(なにしろロックを聞くことが日課であり使命でもあつた10代後半の少年に過ぎなかつたのだから)、「ニューサイエンティスト群像」といふ本を偶然館林の図書館で借りて読んで知つた。この本もどうしても欲しくなつて、この4月にamazonで中古を手に入れ1/3くらゐまで読んだところだ)。この本で百匹目の猿の話やグリセリンの結晶の話や1/fのゆらぎなど、いろんな面白い科学の話を知つたのだが、その中にアンドルー・ワイルの名前があり、プラシーボ効果と自然治癒力について書かれてゐた。代表的な著作「人はなぜ治るのか」のはうは単行本しかないらしく、時間がかかりさうな本は単行本では持ち運びに困るので文庫で手に入る、こつちから始めることにした。
たくさんの自然治癒の事例やワイル自身の実体験も語られてゐる。勇気づけられたし、受け入れなければ始まらないこともよくわかつた。中に出て来る腎臓癌を宣告され、癌が自然退縮したといふ寺山心一氏はホームページがある。興味があつたので閲覧してみたが、ちよつと馴染めなかつた。
これは酒井雄哉の「一日一生」やバッキーの本、ハイポニカの本などと一緒にいつでも手が届き、読み返せるところに置いてある。ときどき読み返してゐる。

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