2010-08-19

ゆふべ岩崎京子「建具職人の千太郎」くもん出版(318)を一気に読んでしまつた。娘が小学校の課題図書で買つてもらつたものらしく、居間の隅においてあり、ずつと気になつてゐた。残業で遅かつたので、娘は床に就いてゐたが、その隙に、といふわけではないけれども、夕飯のオカズをツマミに晩酌をしてゐるあひだに読みをへた。小学生高学年向けで、活字も大きいし、行間もあるから、200頁の本だが、それほど長い話ではない。七歳で建具職人に奉公に出された千太郎(実在のモデルがあるといふ)とその姉おこうの物語。先づ、棟梁がいい。出戻りの若棟梁もいい。千太郎を指名して寺子屋の机を作らせる名主の藤右衛門もいい人だなあ。

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