2010-08-09

続けて池波正太郎「鬼平犯科帳(三)」文春文庫(316・used)を読む。(一)8篇、(二)7篇だつたが、これには6篇。なかでも4つ目の「兇剣」が長い。この巻には解説はなく、池波正太郎の「あとがきに代えて」が付く。どうしても長谷川平蔵を書きたかつたといふ。惚れ込んだ人物を実に楽しみながら書いてゐるのが伝はつて、そこがこのシリーズの魅力だ。

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