2009-09-16

R・D・ウィングフィールド/芹澤恵訳「クリスマスのフロスト」創元推理文庫(218)は抜群に面白かつた。帯にいろいろ書いてあつて、「英国ミステリの傑作フロスト・シリーズ」だとか、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」ミステリーベスト10全作第1位」だとか、ゴタゴタ。かういふ風に書いてあるのは嫌ひなんだ。却つて敬遠してしまふんだなあ。これは性分だから仕方あるまい。もつと早く読みたかつた。フロストは全部読もうと決心したほどだ。P66でフロストが登場してからが特に面白い。なので、か、どうか、最初に出て来るパウエルの名前を忘れてゐた。辻褄なんかどうでもいいくらゐ、どつぷり話に浸かつて楽しんだ。正にフロスト気分、フロストになりたい気分だね。

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