2009-09-07

まへに読んだ赤川次郎の文庫(「ふたり」)のうしろのはうに、目録みたいに赤川次郎の作品が幾つか紹介されてゐて、そのなかにこの「真実の瞬間」新潮文庫(217・used)があつた。20年まへの殺人事件を告白し、その償ひをしようとする定年まぢかの会社重役とその家族。マスコミ批判はもつと痛烈でもよかつた。長女の智子とその夫に比べて、石元久子に救ひがない。読み易いのでどんどん読めてしまふが、なかなか重い内容である。

0 件のコメント: