2006-09-10

48.越後路殺人行

中町信・ケイブンシャ・ノベルズ(used)
奇しくも去年の9月8日、イオン太田の喜久屋書店で購入し、9月10日に読み終へた創元推理文庫「模倣の殺意」からちやうど1年。集め続け読み続けた中町作品もこれが最後。改訂版を含めて31冊読んだことになる。まだあと10作品くらゐは300円以内で手に入る筈だが、もうこの辺でいいかな、と。他にも読んでない本が幾つもあるから。──といふ訳で、最後になつた中町作品は題名からも解る通り多門耕作シリーズの第2作目。もう1つの「奥利根殺人行」は入手不能。お色気シーンがある、といふ風に中町信をめぐるサイトには出てゐるけど、かういふのをお色気シーンといふのかなあ。……まあ、それはいいとして、事件が一度解決したと思はせてから、些細な疑問からドンデン返しになるのは意外だけど、ぎりぎりまで犯人扱ひされてた人間の心情と言ふか気持ちのはうはどうなんだらうねえ。気の毒なんてもんぢやなく、一種の冤罪だもんなあ。犯人の読みは当たつてゐた(だつて31冊も読んでるんだから、どんなに捻つて書くのが得意でも、或る程度のパターンは見えるでせう)が、動機は外しました。

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