2006-09-03

46.能登路殺人行

中町信・ケイブンシャノベルズ(used)
シリーズものが幾つかあるのだが、最初のシリーズが売れない推理作家・氏家周一郎もので、これは作家専業になる前年くらゐから始まつて、かなりの作品数がある。因みに11作。次に課長代理・深水文明、探偵・多門耕作が前後して始まる。深水が4作。多門が3作。そして翻訳家・和南城健もの4作、一番新しいのが浅草寿司屋の山内鬼一もの3作だ。これまで多門耕作シリーズはBookOffでは手に入らなくて、Amazonで探してもダメだつたのが「ふるほん倶楽部」で漸く見付けた。のつけから真犯人が登場してゐることがある氏の作品の中ではゆつくりめ。ダイイング・メッセージが作り過ぎてる気がするし、真相解明までにゴタゴタしてるやうに思ふが、面白く読んだ。これにも「推理作家殺人事件」みたいな男女の絡みがちよつとが出て来る。余談だが、氏の6年前の新作(と言ふか、それ以降作品が発表されてない)「錯誤のブレーキ」がAmazonで5,000円で売りに出てゐた。オレは400円で買つたけど。愈々手に入らなくなるのかなア。

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