2006-02-16

4.錯誤のブレーキ

中町信・講談社NOVELS(used)
BookOffで立ち読みしてたら目に入つた。ホントに探してたわけではありません。勿論、直ぐ後に西村京太郎氏のコーナーが、だあーッと続いてるから、氏の名前を知らない人は気付かないだらう。しかし、確実に読んでゐる人がゐるのだ。しかも著作は殆ど絶版の筈だから、ミステリィ、それも本格もののファンがオレの生活圏の中にゐる、つてことなんだなあ。会つて話がしてみたいくらゐだ。
ところで、これは氏の最も新しい作品(2000年)である。大筋で展開が読めた。狙ひどころとか。なかなか面白かつたが、解決の部分になつて、意外な犯人にこだはり過ぎではないか、といふ気がして来た。幾つかの作品で矢鱈に容疑者が殺される印象があるが、それは読み手の裏をかく、どんでん返しを見せないといけないんだ、といふ使命感のやうなものがあるからぢやないか。連続殺人でなくてもいいんだし、ミステリーだから殺人だ、でなくてもいいし、謎があつて、それが解明されるまでのサスペンス、どうなるんだ、どうしてかうなつたんだ、があれば充分なのだ。それが最後に「なるほど、それはあり得るなあ」と思はせてくれれば満足なのだ。
「フランドルへの道」はどうなるんだ!第二部の頭がもうチンプンカンプンだぜ!

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