2015-08-23

609.鳴るは風鈴

木山捷平・講談社文芸文庫。木山さんは気に入つてゐて、邑楽町の図書館で借りて来たこともある。これにも入つてる「下駄の腰掛」が好きで、それでこれを買つたのだが、いまは講談社の文芸文庫でないと手に入らないかもね。高いんだよね、これ。単行本並みだ。まあ、絶版などを復刻してくれるのは有り難いけど、高い。木山捷平は井伏鱒二の弟子みたいな関係なんでせうかね。似てると思ふ。小説つぽい「コレラ船」、「柚子、「御水取」もいいんだけど、表題にもなつてる「鳴るは風鈴」や「下駄の腰掛」みたいなはうが好きだなあ。井伏さんも「夜ふけと梅の花」とか「岬の風景」「シグレ島叙景」とか「丹下氏邸」がいいなあ。小沼丹もいいんだけど(小沼さんも井伏さんと近いみたいで創元推理文庫の「黒いハンカチ」も面白かつた)、この人の復刻も講談社の文芸文庫なんだよねえ。

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