2015-07-04

601.がんが自然に消えていくセルフケア

野本篤志・現代書林。これまでは作品数でナンバーを付けてゐたのだが、なんだかずゐぶん読んだ本が少ないやうな気がして遡つてみると、コミックなどは例へば「20世紀少年」とか「鋼の錬金術師」などは20冊以上あつても1作品として数へてゐたワケだ。何冊読んだかな、と振り返るとき、ちよつと寂しいので休みの序でに1冊は1冊として数へ直してナンバーを付け直した(上下巻に分かれたものは2冊、その代り10冊読んでも全巻読んでなければ0冊、再読はこれまで通り数に入れない)。ほぼ半日の作業でした。もつと早く終ると思つてゐたのに、Bloggerの不具合が3〜4回起こつてしまひ、作業が中断したせゐもある。因みにこの本はこれまで通りの計算では431冊目になる。
あまり期待はしてなかつたが、心の持ち方といふ意味では為になつたと思ふ。癌になつたことを契機に、これまでやりたくても我慢してきたことに取り組んでみよう、といふ気持ちになつた。なにがどこまでできるかどうかは判らないけれども。残された時間を充てたいと思ふ。
アンドルー・ワイルの本に出てゐることと重複する部分があるのだが、本文ではワイルの名前は一度も出なかつた。付録の特別対談P215で漸く対談相手の帯津良一氏が触れる程度。またワイルと親しい寺山心一翁(ワイルの「癒す心、治る力」のP168「誰もが神なんだ」によれば、腎臓癌が自然退縮した例としてあげられてゐる人)についても、本書の終り近いP195(「おわりに」を含め全222頁)で触れてゐる。まあ、そんなことはたいしたことではないが、本全体の印象だが、ちよつと信仰めいたものを感じ、引いてしまつた。
それは寺山心一翁氏のホームページでも感じたことなのだが、仏壇やお墓で拝むといふ標準的な先祖供養の気持ちしか持ち合はせないオレのやうな人間には、宗教集団のやうに感じられるのはなぜだらう。オレがひねくれてるのだらうか。まあ、素直じやない、天邪鬼かも知れないが。

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