2013-09-30

552.553.ヴェロシティ 上下

ディーン・クーンツ/田中一江訳・講談社文庫(used)。なんとも強引な物語に思へる。読み始めはすんなり。が、読み進めるうちに何度も途中で止めようと思つた。最後まで読んだのは、「ストレンジャーズ」と「ライトニング」が面白かつたから、どう展開するのか期待があつた。この2作は感動的だつた。しかし、「ミスター・マーダー」は今ひとつ好きになれなかつたし、……。グロテスクなだけだ。最後のはうでバーバラに僅かに変化があり、希望の兆しは見えるけれども、なぜビリーなのか、動機や殺害方法の具体的な説明などがはつきりしない。意味がわからん。異常者の犯罪に巻き込まれた、といふことか。もう1作上下巻の、これより長いのを買つてしまつたのだが、読まずに棄てちやふかな、と思ふ。

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