2012-11-24

佐藤秀峰「新ブラックジャックによろしく」1〜9小学館(490〜498・used)最終巻がなかなか手に入らず半年くらゐ手つかずだつた。前作の続きといふことで期待して一気に読んだが、腎移植に関する物語なのだつた。確かに表紙をよく見れば、巻数の左に【移植編】と書いてある。エゴの塊、斉藤英二郎が多くの人たち(恋人、家族)を巻き込んで大暴れする。実際暴れるワケぢやないけど、本人は苦しんだり悩んだりしてると思つてるやうだが、実際、腎臓を一つ赤木──この人もかなりのエゴイストで曲者だが──に差し出したくらゐで、なに一つ傷つくこともなくやりたいことをやり通したのは大暴れと言つてもいいだらう。読後にいろいろ思ふところ、感じるところもあり、具体的には纏まらないので、後でもう一度読んだらはつきりするかもしれない。何れにしても、その世界に引き込む力は凄いね。絵も緻密だし。

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