2012-08-12

東野圭吾「学生街の殺人」講談社文庫(460)デビュー作と勘違ひして購入。主人公がモテすぎる。真犯人はずつと最初の事件を引き摺つて抱へつつ生きてきたわけで、その重圧は相当なものだつたらう。最初のときに裁きを受けてゐれば、……。隠さうとさすることで罪を重ねる。ミステリは大抵さういふ設定になつてしまふねえ。解説には、これで東野圭吾が化けたと書いてあるけど、さうかなあ。

0 件のコメント: