2012-08-25

パトリック・ネス著・シヴォーン・ダヴド原案/池田真紀子訳「怪物はささやく」あすなろ書房(463)これは第58回青少年読書感想文全国コンクール中学生の部課題図書で、娘に勧められて読んだ。これがもし原案の作者が架空だつたら、とふと思つた。a monster callsといふのが原題。callsは「ささやく」なんだらうか。オレにはこのイチイの木の怪物は囁いてるやうには思へないし、もつと強いメッセージをコナーに送つてゐると思ふ。母の死に直面する13歳の男の子。母親が病気で薬の副作用で髪が抜け、そのことでまはりが過敏に気遣ひ、逆に反発から虐めを受け、最後に爆発する。人間は矛盾したものだ。

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