2010-10-22

林博史「頭のリズム・体のリズム」ごま書房GOMABOOKS(327・used)。サーカディアン・リズムを中心に人間の持つ複数のリズムについての話。1日単位であつたり、月単位だつたり、年単位だつたり。1日のうちでも昼と夜であつたり、そのリズムの内容によつて周期は様々だ。自律神経の働き、交感神経と副交感神経の役割や入れ替りの時間帯、睡眠についても面白かつた。特に染色体のテロミアについて。ここが寿命を司つてゐるといふ話。ほかにも、年を取ると時間が早く過ぎると感じるのはなぜか。サーカディアン・リズムは24時間よりも少し長い25時間周期だが、その周期が加齢によつて短くなつて行くせゐなんださうだ。なるほど。ここにあるのは実証科学的な報告であつて、現象から推理された法則を実験その他で証明できたもの、と言へる。つまり、今後の研究で、更に解明されたり、ひつくり返されたりするものもないとは言へない、といふこと。まだ始まつたばかり。でも興味深いね。

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