2010-10-05

橋爪大三郎「はじめての構造主義」講談社現代新書(323・used)を読む。構造主義に関する本は2冊目。内容はよく判らないが、まあ、構造主義がなんであらうと、考へ方の問題なんだな、といふのが結論。遠近法の説明で、時間は兎も角、空間的に見えてゐるやうに書くための手法が遠近法。時間を持ち込んだらどうなるのか、それが未来派──セヴェリーニ、マルセル・デュシャンの「階段を降りる裸婦」もさうかな、それを空間的に再構築するとキュビズムでせうか。やつぱ表現としては絵画、美術運動が一番進んでる気がする。小説が最も遅れを取つてゐるね。

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