2010-10-23

山田真哉「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」光文社新書(328・used)。5年くらゐまへにベストセラーになつた。当時は買ふ気にも読む気にもならなかつたが、105円で見た目もよければ読んでみるかと思ふ。ケチだね。さう、ケチなのは大事だといふ話。ではなく、会計についての本なのだが、プロローグP4で「会計は」「やさしく教えることが出来るような学問ではない」と書かれてゐて、ちよつと引つ掛かつた。会計つてのは実務、技術ではないのか。学問といふのはさあ、進化する、といふか進歩すると言ふか、真実を追究するといふか。会計学といふのか知らないが、実務だよなあ、どうみても。──それにしても数字に強い弱いはあるね。P185からは特に面白かつた。統計の誤摩化し、と言つちやあ悪いが、本質が見えなくなるのは確かだよ。特殊な統計の仕方とか。タバコがいい例だらうけど。いづれにしてもこれがベストセラー。これはまあまあ面白く読んだけど、バカの壁とか、国家の品格だか、遅ればせながら読んだけれども殆ど陸でもない話。ただの時間つぶし。ミステリーのはうがマシだな。驚きも意外性もない。

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