2010-05-01

野坂昭如の「文壇」(264・used)を読む。久しぶりに読む野坂昭如の文章、やはり読みにくい。「エロ事師たち」は読んでる。「受胎旅行」も読んだ筈。もちろんスケベな興味で、高校時分だつたか。丸谷才一と親しかつたのは初耳。文壇裏話だが、恐るべき記憶力。なにより固有名詞が多い。雑誌名、編集者、作家、作品名、それらを省くと2/3くらゐになつてしまふのでは、と思ふ。最後は昭和45年、三島自決で幕を閉ぢる。三島批判の丸谷がその年の大晦日、「たった一人の反乱」を書き上げた話は象徴的。

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