2017-04-19

点と線

松本清張・新潮文庫(×2)。再読と言つても、もうずゐぶんまへに読んだので、奥付を見ると1978.5.6前橋西武と購入した日が鉛筆で書き込んである。買つて直ぐ読んだらうから、ほぼ40年前だ。細かいところは覚えてなかつた。トリックもちよつと勘違ひしてゐた。解説が平野謙で、電車のトリックについてコメントしてる。都筑道夫がエッセイで、バナナの皮に滑つて転び間に合はなかつたらどうするのか、と書いてたのは、もしかしたらこの「点と線」なのかなあ。四分間といふギリギリのトリックで、もしタクシーが遅れたら、お店の支払ひに手間取つたら、ホームで相手が気づいて振り向いたらどうするか、ちよつと無理があるよなあ。種明かしが手紙といふのは、やつぱり戴けない。

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