2015-06-02

599.鬼平犯科帳(六)

池波正太郎・文春文庫(used)。漸く、小説が読めた。短篇は読み返したりしてゐたけれども、一冊をまへにすると、どうにも頁が進まない。けれども、鬼平のまへには、それも解決。やめられないのだよ。(七)と一緒に買つたのがよかつた。もう、次が読みたくてたまらない。(二)以降は新装版といふヤツで、活字が大きいのだ。確か、この中にある「狐火」はDVDで見たんぢやないかな。おまさがいい、なんてことをいひ始めると粂八も彦十もいい、伊三次も、与力同士も言ひ始めたらキリがない。そもそも平蔵がいいからね。この中のどの話のどこがいい、なんてことは鬼平を読む人には関係ないんだよなあ。判つてるんだ、だから鬼平を読むんだよ、きつと。平蔵の心遣ひとか、それに応へる密偵とのやりとりは堪らないね、ちよつと涙ぐんだりもしてしまふのだよ。これはやつぱり全部、本で手元にほしいね。

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