2011-10-30

池波正太郎「江戸の暗黒街」角川文庫(412・used)。短篇集。題名が時代小説らしくないのは、意図的なものか。なんとも、人生の皮肉さや意地悪さを知り抜いてゐると思はせる物語ばかり。皮肉な結末がたくさんあるけれども、突き放すのではなく、それもまた人生さ、と言つてる気がする。大人の小説、読み物。池波正太郎はもしかしたら、読み物としての小説を目指してたのかなあ。

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