2010-09-02

貫井徳郎「天使の屍」角川文庫(321・used)読了。正直言つて、作りすぎてゐる感じ。トリックが先にあつて、物語を押し込んだやうに見えた。14歳といふ設定は上手い。しかし、自殺の動機はやつぱり弱いだらう。メディアが無責任に流す少年の自殺といふものを、また虐めの状況をそのまま取り込んでゐるやうな気がする。それが現実の一部として実際に身近なことだとしても、一般化するのはどうだらう。

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