2010-07-19

読み始めたらやめられなくて最後まで読んでしまつたのは、野口恵子「かなり気がかりな日本語」(×2)。05.12.23に読んでるが、まつたくコメントをしてゐないので、ちよつと書かう。最近の店員が言ふ「◯◯円から預かる」は一応取り上げてるが、それ以上は触れてない。そして「やまびこ挨拶」。著者が教へる大学の学生にも不評であるにもかかはらず、止める気配すらない。どういふ調査をしてゐるのか。恐らく、多少評判が悪くても、苦情になることは避けたいといふことなんだらう。返事もしない、なら先に言はせてしまへ、と。オレの行く某古書チェーンではよく聞く。P70「〜で」の誤用も面白い。「作家で歌手の、」なんて新聞には頻繁に出て来る。まあ、新聞なんていふメディアは全く信用ならない存在だが。それから敬意の表現の過剰。「始めさせていただきます」は確かに聞くが、オレは言へない。変だもの。来週と翌週の違ひも、なんとなく使ひ分けてゐるが、かういふ言葉の使ひ方はきつと学校で習つてゐるのだらう。或はまはりが、それはをかしいと教へてくれた、とか。今は誰もどこでも教へなくなつたから、大人のせゐだ、と著者は言ふ。「逆にある意味、基本的には」さうなんだらう。

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