2009-05-21

ブラウン神父の話をちよつと。「ブラウン神父の童心」が最初の短篇集で、第1話が「青い十字架」。その冒頭のところで躓いた。(恐らくロンドン)港に着いた船を降りた大勢の乗客の場面で、かう書いてある──「この人ごみのなかにまじっていると、すこしも目だたなかった」。なのにその直ぐ後で「目だたな」い人物の服装が「晴れ着のようにはでな服装」。はてな?と思ふでせう、これには。それから更にかう説明する──「うすねずみ色のほっそりした短い上着、白いチョッキ、それに地味な黄色のリボンがついた銀色の麦わら帽子」だよ。目立つでせう、こんな恰好してたら。ジョークなのかね。

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