2006-01-11

フランドルへの道 (1)

クロード・シモン/平岡篤頼訳・白水社
さて、なにから書けばいいのか、……取り敢へず始めよう。始めの5、6頁を読んだ辺りで、いつも「ああ、もつとゆつくり読める時間がほしい、」と思ひつつ果たせないまま返却日を迎へてしまふ。これを何度繰り返したことだらう。館林の図書館でも4回、いや5回、大泉の図書館でも2回は繰り返してゐる気がする。久しく絶版のままだつたが、遂に去年の秋、白水社が漸く重い腰を上げ、手に入れることが出来た。立て続けに復刻が出て、シモンの本は4冊揃へることが出来た(が、実はもう1冊「アカシア」といふのがほしいのだが、復刻の見込みがない)。そのうち、もつとも早く書かれたのが、この「フランドルへの道」で、きのふどうにか第一部を読み終へたのだ。正直、頭が草臥れた。どんどん頭が悪くなつてゐるなあ。

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