2016-01-16

637.東京で会おう

いしかわじゅん・角川文庫(used)。漸く読むことができた本だ。漸く、つたつて、どうしても読みたいと思へば探して手に入らないほどではないだらうから(絶版になつてゐるとか、例へば後藤明生だつて、それなりのお金を使へば買へないワケではない、といふ意味で)、ちと大袈裟だつた。「ロンドンで会おう」と同じく北方謙三をモデルにしたと言はれる南畑剛三が主人公の、まあ、ハードボイルド、或はドタバタ・ナンセンス、少しばかりエログロで痛快な連作短篇集だ。題名の「〜で会おう」つてのは、なにかの洒落、パロディなのかもしれないが、いまのところ不明。

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