2014-10-22

583.おたのしみ弁当

吉田健一・講談社文芸文庫。買つたのが今年の3月で、イオン太田の喜久屋書店でだつた。恐らく直ぐに読み始めてゐるはずだから、半年以上掛かつてしまつたワケだ。まあ、その間、他の本も読んでゐるから掛かりきりではなかつたけれども。著作集などに未収録のエッセイを集めたものだが、ほかにもう一冊、やはり講談社文芸文庫に「ロンドンの味」といふのがあり、解説を読むと他にも見つかつて「英国の青年」といふ題で出るらしい。余計なことだが、吉田健一は全集のやうな書簡や未完成の下書きのやうなものまで集める形式を好まなかつたのではなかつたか。だから氏の意を汲んで著作集や集成といふ、本として出版したものだけを選んでゐるのだらう。集英社の著作集には補巻として死後に出版されたものや単行本に未収録のものを幾つか収めてはゐるけれども、かういふ未収録のものを集めて出すといふのはどうなんだらう、読むはうは興味があるから読みたいけど。序でに言ふと、まへにも書いたけど講談社文芸文庫つて、なんでこんなに高いんだらう。これ1,400円(税別)だよ。単行本並みだよなあ。

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