2013-12-11

561.木野塚佐平の挑戦だ

樋口有介・創元推理文庫(used)。木野塚探偵事務所の2作目で、こつちは長篇。現職の総理大臣の死に絡む怪しい人物たち。総理の死は病死か他殺か。他殺なら犯人は誰か。そこそこ面白い。最後に来て、どうやら全体の仕掛けは桃世の仕業かと思はせるのだが、そこまで作り込まなくてもいいのではないかと思つたんだけどね。木野塚氏の奥さんが実に笑はせてくれる。あとがきで、三人称的視点と一人称的視点の混在がどうした、現在進行形の文体がどうした、といふ記述があるが、よくわからん。P108、7行目「ここは東京のどまんなか」。どまんなか、ねえ。

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