2015-08-13
2015-07-31
2015-07-26
607.働かないアリに意義がある
長谷川英祐・メディアファクトリー新書(used)。あまり聞かない出版社。副題として「社会性昆虫の最新知見に学ぶ、集団と個の快適な関係」とある。表紙の右下には更に「身につまされる最新生物学」とも。ま、さういふ蟻や蜂の生態について描かれた本で、タイトルが面白さうだつたから買つたが、生物学の記述はやつぱり頭に入らないね。特に繁殖に関するところ。働かない蟻がゐること、反応の早さに個体差があること、まるで人間とおんなじだね。身近すぎて笑へないよ。
2015-07-20
2015-07-13
2015-07-11
604.女には向かない職業
いしいひさいち・東京創元社(used)。P・D・ジェイムズに同じ題名のミステリがあるが、女には「わたし」とルビがあつた。新書サイズ。小学校の先生からミステリ作家になつてしまふ藤原瞳さんの四コマ漫画。続きもある。
2015-07-10
603.趣味は読書。
斎藤美奈子・平凡社(used)。斎藤さんの本はどのくらゐ読んでるだらう、この本も買ふまへに持つてるんぢやないか、(例へば図書館で借りて)読んだことがあるんぢやないかと思つた。それならそれでかまはない、覚えてないんだから。2003年刊行の書評集。当時のベストセラーを取り上げてゐる。作者名すら知らない本、恐らく買つて読むことはないだらうと思はれるものが半分くらゐ。具体的には、茨木のり子「倚りかからず」、高森顕徹「光に向かって100の花束」、中島義道「働くことがイヤな人のための本」。書名を見たことがある、著者の名前は聞いたことがある、ほかの作品を読んだことがある作者もゐた。五木寛之「大河の一滴」や浅田次郎「鉄道員」(両方とも読んだことはありません)を始め、石原慎太郎、天童荒太「永遠の仔」、」村上春樹「海辺のカフカ」、宮部みゆき「模倣犯」、ハリー・ポッター・シリーズ、「五体不満足」「だから、あなたも生きぬいて」、「世界がもし100人の村だつたら」などなど。あとタレント本。面白くスラスラ読める。著者の言ふ、売れる本の条件を満たしてゐると思ふのだが。
2015-07-09
602.あずまんが大王 一年生
あずまきよひこ・小学館(used)。立ち読みで笑つてしまひ購入。夕飯食べてから読み始め、やめられなくて一気読み。高校生の話で、担任の先生と主に女子生徒の4コマ漫画。いちいち説明すんのが面倒、兎に角、笑ひツ放しだつた。絵がケロロ軍曹の吉崎観音に似てると思ふ。
2015-07-04
601.がんが自然に消えていくセルフケア
野本篤志・現代書林。これまでは作品数でナンバーを付けてゐたのだが、なんだかずゐぶん読んだ本が少ないやうな気がして遡つてみると、コミックなどは例へば「20世紀少年」とか「鋼の錬金術師」などは20冊以上あつても1作品として数へてゐたワケだ。何冊読んだかな、と振り返るとき、ちよつと寂しいので休みの序でに1冊は1冊として数へ直してナンバーを付け直した(上下巻に分かれたものは2冊、その代り10冊読んでも全巻読んでなければ0冊、再読はこれまで通り数に入れない)。ほぼ半日の作業でした。もつと早く終ると思つてゐたのに、Bloggerの不具合が3〜4回起こつてしまひ、作業が中断したせゐもある。因みにこの本はこれまで通りの計算では431冊目になる。
あまり期待はしてなかつたが、心の持ち方といふ意味では為になつたと思ふ。癌になつたことを契機に、これまでやりたくても我慢してきたことに取り組んでみよう、といふ気持ちになつた。なにがどこまでできるかどうかは判らないけれども。残された時間を充てたいと思ふ。
アンドルー・ワイルの本に出てゐることと重複する部分があるのだが、本文ではワイルの名前は一度も出なかつた。付録の特別対談P215で漸く対談相手の帯津良一氏が触れる程度。またワイルと親しい寺山心一翁(ワイルの「癒す心、治る力」のP168「誰もが神なんだ」によれば、腎臓癌が自然退縮した例としてあげられてゐる人)についても、本書の終り近いP195(「おわりに」を含め全222頁)で触れてゐる。まあ、そんなことはたいしたことではないが、本全体の印象だが、ちよつと信仰めいたものを感じ、引いてしまつた。
それは寺山心一翁氏のホームページでも感じたことなのだが、仏壇やお墓で拝むといふ標準的な先祖供養の気持ちしか持ち合はせないオレのやうな人間には、宗教集団のやうに感じられるのはなぜだらう。オレがひねくれてるのだらうか。まあ、素直じやない、天邪鬼かも知れないが。
あまり期待はしてなかつたが、心の持ち方といふ意味では為になつたと思ふ。癌になつたことを契機に、これまでやりたくても我慢してきたことに取り組んでみよう、といふ気持ちになつた。なにがどこまでできるかどうかは判らないけれども。残された時間を充てたいと思ふ。
アンドルー・ワイルの本に出てゐることと重複する部分があるのだが、本文ではワイルの名前は一度も出なかつた。付録の特別対談P215で漸く対談相手の帯津良一氏が触れる程度。またワイルと親しい寺山心一翁(ワイルの「癒す心、治る力」のP168「誰もが神なんだ」によれば、腎臓癌が自然退縮した例としてあげられてゐる人)についても、本書の終り近いP195(「おわりに」を含め全222頁)で触れてゐる。まあ、そんなことはたいしたことではないが、本全体の印象だが、ちよつと信仰めいたものを感じ、引いてしまつた。
それは寺山心一翁氏のホームページでも感じたことなのだが、仏壇やお墓で拝むといふ標準的な先祖供養の気持ちしか持ち合はせないオレのやうな人間には、宗教集団のやうに感じられるのはなぜだらう。オレがひねくれてるのだらうか。まあ、素直じやない、天邪鬼かも知れないが。
2015-06-30
迷宮の美術史 名画贋作
岡部昌幸(監修)・青春新書(×2)。空いた時間に、とパラパラ捲つてゐたら、結局最後まで読んでしまつた。本物だから価値がある、といふ理屈は判る。世界に一つしかないものだから?そつくりに作られた偽物だつて世界に一つかもしれない。版画、浮世絵、ウォーホルのマリリン・モンローはどうなる?
2015-06-24
600.鬼平犯科帳(七)
池波正太郎・文春文庫(used)。こつちはちと時間がかかつてしまつた。(六)のはうは買つて直ぐに読み始め、一気に読んでしまつたのだが。鬼平が実に好い。使ひのものへの心遣ひ、密偵五郎蔵と鶴吉への配慮など。解説を中島梓が書いてゐて、三島由紀夫の「文章読本」で読んだ鷗外の「水が来た」に触れてゐるのには、にんまりしてしまつた。さうなんだよねえ、これが頭の隅つこに残つてるんだよねえ。
2015-06-02
599.鬼平犯科帳(六)
池波正太郎・文春文庫(used)。漸く、小説が読めた。短篇は読み返したりしてゐたけれども、一冊をまへにすると、どうにも頁が進まない。けれども、鬼平のまへには、それも解決。やめられないのだよ。(七)と一緒に買つたのがよかつた。もう、次が読みたくてたまらない。(二)以降は新装版といふヤツで、活字が大きいのだ。確か、この中にある「狐火」はDVDで見たんぢやないかな。おまさがいい、なんてことをいひ始めると粂八も彦十もいい、伊三次も、与力同士も言ひ始めたらキリがない。そもそも平蔵がいいからね。この中のどの話のどこがいい、なんてことは鬼平を読む人には関係ないんだよなあ。判つてるんだ、だから鬼平を読むんだよ、きつと。平蔵の心遣ひとか、それに応へる密偵とのやりとりは堪らないね、ちよつと涙ぐんだりもしてしまふのだよ。これはやつぱり全部、本で手元にほしいね。
2015-06-01
598.犬は「びよ」と鳴いていた
山口仲美・光文社新書(used)。題名が面白さうだつたので購入。副題として「日本語は擬音語・擬態語が面白い」。わんわん、がたがたなどの擬音語、さらさら、べたべたなどの擬態語が日本語にはとても多くて筆者はそれに魅せられてしまつたといふ。草野心平や宮沢賢治は好きで使つてゐるけれども、逆に嫌ふ人もゐて、森鷗外や三島由紀夫は使はないやうにしてゐたのださうだ。その分類と日本語の歴史の中で、これがどう変化してきたか、そして動物の鳴き声の変化について書いてある。面白いけど、案外時間がかかつてしまつた。P105〜106にかけて「あっさり」と「さっぱり」の違ひを説明してゐるが、「あっさり」は「物や人の性質(属性)にのみ使う」のに対して、「さっぱり」は「それから受ける私たちの気持ちをも表す」と区別してゐて、なるほどと思つた。肝心の犬の鳴き声で、P120の「わんわん」の例は1642年の「古本能狂言集」所収の「犬山伏」の引用で、P124の「びよびよ」の例は1660年の「狂言集」からの引用なのだが、古いはうが「わんわん」なのはどういふことか。「びよ」が「わん」に変化した例になるのかなあ。それからこれはほんたうに些細なことだが、十返舎一九(ジッペンシャイックと読む、けしてジュッペンシャイックとは読まないやうにお願ひします、「十手」は「ジッテ」、「十戒」は「ジッカイ」です「ジュッテ」や「ジュッカイ」とは読まないこと)の「東海道中膝栗毛」の引用でP158のネズミの鳴き声のところでは「弥次さん喜多さん」と地の文では書いてゐるが、引用文では「北八」になつてゐる。それがP194の馬の鳴き声でも同じ「東海道中膝栗毛」から引用があり、そこでは地の文でも「おなじみの弥次さん北さん」と書いてある。なんでだらう。
2015-04-24
597.医者の私ががんを消した食事法
中野重徳・中経出版。筆者は前立腺癌と診断された医師で、現在81歳。10年ほどまへにその診断を受けたといふ。前立腺内にとどまる癌であり、PSAも10以下、全摘出や放射線治療を受けずにホルモン治療を受けたのだが、副作用に悩まされ、食事療法に切り替へ現在に至つてゐるといふ。少しは参考になつたけど、違ひのはうが多かつた。PSAが10なんて、オレはまだ届かない、27だよ。しかもリンバ節に転移してるから摘出は無理。でも同じホルモン治療で、薬も同じなのにオレには筆者の言ふホットフラッシュ(まへぶれもなく体が熱くなる、動機が激しくなつて、顔がほてり汗が噴き出す)副作用はないんだよね。気づかないだけかね。いづれにしても筆者の年齢を考へると、加齢による小康状態にあるだけではないか、食事療法によるものとは思へない。食事の内容も、見事だな、と思へるやうな厳密さもないしね。因みに朝食のメニューは80歳の人が食べるものとは思へないほどの量です。蛇足ながら、P202「ジャガイモやトウモロコも野菜ですが」と。トウモロコシぢやないかなあ。こんな単純な誤植は出版社で気づかない?いいや。これはトウモロコシぢやなくてトウモロコなんだ、と言はれたら、なにも言へない。
2015-04-17
596.前立腺がん──治療法の選択のために──
順天堂大学医学部編・学生社。自分の病気についてインターネットや病院でくれる冊子の知識だけでなく、病院や医師が纏めたり書いたりしたものを読んで置かうと思つて購入。「はじめに」のところで順天堂大学の基本的な姿勢が書いてあつて、「自分の母親に対して、この治療が出来るのか」「自分の子供に対して、このメスを入れられるか」さういふ問ひを自らに発しつつ医療を行ふやうに教育してゐる、とある。これを仁の心と呼んでゐる。もう考へても仕方のないことだけど、……。改めて、向き合ふ心構へを。
2015-04-14
595.お客に言えない食べ物のウラ事情
㊙︎情報取材班・青春文庫(used)。「お客に言えない食べ物のカラクリ」と一緒に買つた。やはり食べ物についての雑学で、知らなくても生きて行くうへでは特に困らないだらう、といふ話。こつちは章立てが「人気食品のホントの裏側」、「身近な食べ物の意外な㊙︎事情」、「お客に言えない食品売り場の秘密」となつてゐて、立ち読みしたきには全然別の内容だらう、と検討を付けて一緒に買つたのだが、読んでみると三分の一くらゐは重複してゐるやうに思ふ。一つ一つ検証したワケぢやないから断定はできないが。こつちはイラスト付で、ページ数も多いのに値段が安い(本体543円+税で、あつちは本体619円P+税、どつちも108円税込で購入)のはなんでだらう、思つて奥付を見たら、こつちのはうが古くて2004年10月20日第一刷で、あつちは2014年2月20日第一刷。なのに、こつちはカバーの裏側の袖に「シリーズ第二弾」と書いてあつて、どつちが先?。
蛇足。あつちのP78にスーパーの「野菜だけは、消費期限も賞味期限も明示されていない」と書いてあるけど、もやしには期限が書いてなかつたかなあ?
蛇足。あつちのP78にスーパーの「野菜だけは、消費期限も賞味期限も明示されていない」と書いてあるけど、もやしには期限が書いてなかつたかなあ?
2015-04-10
594.お客に言えない食べ物のカラクリ
㊙︎情報取材班編・青春文庫(used)。漸く始めから最後まで一冊の本を読むことができた。目出度いことだ。しかし、まだ油断はできない。なぜなら小説が読めないからだ。小説は書いてあることが頭に入らない。最初の一頁分くらゐで挫折してしまふ。それは兎も角読みをへた。食に関する雑学を纏めたものだ。例へば「ウナギ不足といいながら、かば焼きがまずまず出回っているのは?」に始まり、三元豚とはなにか、アイスクリームに賞味期限がないのはなぜか、コーヒー豆に新豆はあるか、ハチミツが腐らないのは本当か、メンマはどうやつて作るのか、といふ、まあ、どうでもいいやうな話がたくさん書いてある。暇つぶしにはちやうどいい。
2015-04-03
変な友達──吉田健一のこと──
白洲正子・新潮社「吉田健一集成別巻」所収。江國滋の「日本語八つ当たり」以降、もう一箇月近く新たに本を始めから読む、読み始めることができないでゐるのだが、そんな中で何度か繰り返して読んでゐるものの一つが、この白洲正子が集成別巻に書いてゐる吉田健一の話だ。例へば河上徹太郎や丸谷才一、篠田一士、清水徹といふ人たちが描く吉田健一の肖像とはすこし違ふ吉田健一がここにはゐる。或は当人が思つてゐたのとも違ふ吉田健一かもしれない。誰かがどこかで書いてゐて、それが誰でどこに書いてゐたのか、ちつとも思ひ出せないので書かうかどうしようか迷ふのだが、ちやつかり書いてしまふと、吉田健一は頻りに小林秀雄を褒めるけれども考へ方は相容れないのではないか、水と油ぢやないか、といふその辺をやはり白洲正子は書いてゐる。第一、小林秀雄のどこがそんなにが偉いのか、ちんぷんかんぷんで、それが文学といふものなら、オレは文学なんか判らなくても一向に構はない。ただ、ここにゐる吉田健一のはうが人間として魅力的だし、現実味がある(現実味なんていふ言葉はない、と吉田健一は言ふかなあ)。P340(あの、敗戦後に「いつそ国語をフランス語にしたらどうか」なんていふ正気の沙汰とは思へない発言をした「小説の神様」!である)志賀直哉が卵が割れないことで笑つたといふ話に「育ちがいいので卵が割れないと思うのは間違っている。育ちと卵とはぜんぜん違う話なのだ」と切つて捨てる。ほかにもあるが、書きたくなつたら書かう。34人が「吉田健一・人と文学」といふ括りで書いてゐるが、この白洲正子と吉田暁子の「まっすぐな線──父のこと」は何度読み返しても好い。ほかの人は伝説回路に嵌つてゐる。
2015-03-15
おかしなことを聞くね
ローレンス・ブロック/田口俊樹・他訳ハヤカワ文庫「ローレンス・ブロック傑作集1おかしなことを聞くね」所収。2008年の3月に記事を書いてるので、そつちと重複しないやうにしよう。古着のジーンズは一体どうやつて仕入れるんだらう、ちやうど穿きなれた頃の馴染んだジーンズを売るのなんて不思議だといつも思つてゐたロバートが遭遇する、思ひもよらない出来事。前回、お気に入りで挙げた「我々は強盗である」、「動物収容所にて」、「無意味なことでも」、バーニィーもの「夜の泥棒のように」、マット・スカダ―もの「窓から外へ」と、ついつい読んでしまつた「食いついた魚」、「成功報酬」、「アッカーマン狩り」を読み返した。実に面白い短篇が多い。全部で18篇収録してあるうち、タイトル作を含め9篇読んだわけだが、どれも少しづづ面白さが違ふ。飽きさせない。バーニィーとスカダ―の長篇シリーズは読んでみたいと思つたけれども、まだ読んでない本がたくさんあるので、いまは控へるしかないね。機会があれば、集めてじつくり読みたいものだ。
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