2013-02-14

イアン・アーシー「政・官・財の日本語塾」中公文庫(527・used)続けてイアンの本。題名の「政・官・財」には「おえらがた」のルビがある。前回はあとがきを含めて325頁あるうちの138頁で挫折した。今回もう一度最初から読み始めた。不思議なもので、すらすらと最後まで読めた。文庫版あとがきで著者自ら言ふ「風刺文」として読めたといふことかな。皮肉や揶揄を楽しむつもりで読んだ。短い文章で、をかしな日本語を槍玉に挙げる人(自分も含めて)はたくさんゐるが、ここまで徹底して巫山戯倒せたのは、やはり日本語を外から眺める視点があつたからだらう。

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