2011-10-30

池波正太郎「江戸の暗黒街」角川文庫(412・used)。短篇集。題名が時代小説らしくないのは、意図的なものか。なんとも、人生の皮肉さや意地悪さを知り抜いてゐると思はせる物語ばかり。皮肉な結末がたくさんあるけれども、突き放すのではなく、それもまた人生さ、と言つてる気がする。大人の小説、読み物。池波正太郎はもしかしたら、読み物としての小説を目指してたのかなあ。

2011-10-24

ジョナサン・キャロル/浅葉莢子訳「死者の書」創元推理文庫(411)。そもそも、なぜ原書のタイトル「笑いの郷」ではないのか。理由が判らない。それと比喩が煩くて読み難い。根本的な仕掛けのところが受け入れられない。短篇集は面白かつたし、これも面白いんだけど、たぶん、もうジョナサン・キャロルを読むことはないと思ふ。

2011-10-15

茂木健一郎「ひらめき脳」新潮新書(410・used)。始めに4枚の絵が出て来る。3枚目の白黒の絵が判らなくて、ネットで同じ絵を見たら判つた。幾つかメモしたことがある。気づかないことに気づく能力、非線形、セレディビティ(思はふ幸運に偶然出会う能力)、「幸運は準備のできたものに味方する」Chance visits the prepareded mind=パスツールの言葉。なかなか面白い本でした。